バックアップの仕方。参考になる話をします。

バックアップの仕方

たぶん、このページにアクセスしてきた方の多くは、何かをきっかけにバックアップの必要性を少し認識して、「どうやってバックアップしたらいいのか分からない」という気持ちで探しているのではないかと思います。つまり、バックアップの仕方について知りたいのではないでしょうか。
この記事では、バックアップの基本になる話と、何を用意すれば良いのか、何から手をつけて良いかについて、ごくごく簡単に説明をしたいと思います。
この記事を読めば、バックアップの基本的なところまでは理解できるようになると思います。
それでは早速解説していきましょう。

 

現在のバックアップはオンラインも多いけれど、注意が必要

昔のバックアップといえば、外付けのハードディスクなどにデータを蓄積するのが一般的でしたが、近年ではクラウドストレージを使ったオンラインサービスも増えてきています。
Windows 10では、マイドキュメントや書類、デスクトップなどのユーザデータは、OneDriveに自動的にバックアップされます。
Macでも同じようなユーザデータをiCloudに自動バックアップする機能がついています。
iPhoneやAndroidなどのスマホ・タブレットにしても、最近のものは自動的にオンラインでバックアップをとってくれるため、ユーザは以前ほどバックアップの仕方を意識せずに利用している状態になっています。

ただし、これらのバックアップの機能は限定的で、信頼性なども一般に思われているより低めです。
希望するフォルダは対象に含まれていなかったり、ファイルがなぜか破損していたり、一部の履歴機能を使えなかったり、バックアップ機能としての完成度はそれほど高いとはいえません。

一瞬だけ難しい話をしますが、オンラインのバックアップには通信の傍受というリスクがあります。
一般的に、マイクロソフトやアップルのサーバに侵入して情報を盗むのは難易度が高いですが、その通信途中は割と簡単なので狙われやすく、特にカフェやホテルの無料Wi-Fiなどにアクセスしているときや、家庭内でも甘いセキュリティで接続したままにしておけば、思ったより当選率高めでやられます。
マイクロソフトにせよアップル、Googleにせよ、さすがにザルなセキュリティではありませんが、利用者環境によっては一定のリスクがあることは忘れてはなりません。

それでも初心者の第一歩としては、まずMicrosoftアカウントなり、iCloudのアカウントなりを作成して、PCやスマホの端末でログインするだけで、たいていバックアップされるようになります。

Macの場合は、このクラウドストレージへのバックアップ以外に、Time Machineというバックアップ機能を有しています。
外付けのハードディスクを用意さえすれば、ほぼ全自動でMac内のすべてのデータをバックアップしてくれます。
手軽な上に気づかないうちにどんどんバックアップしてくれるので、MacについてはほぼTime Machineで足りると思います。

Windows 10でも同様のバックアップ機能があります。
が、ちょっと分かりづらい……というか、なぜか2カ所に分かれています。
ひとつは「コントロールパネル」にあるバックアップ機能で、もうひとつは「設定」にあるバックアップ機能です。
意味不明ですが、

コントロールパネル
・システム全体をバックアップする機能
・特定のフォルダを自分で選んでバックアップする機能

設定
・特定のフォルダを自分で選んでバックアップする機能(ファイル履歴が有効になる)

という違いがあります。
ただ、僕の周りでもこのバックアップ機能を常用している人は見たことがありません。

 

バックアップの仕方1:クラウドストレージに保存する

 

pCloudがおすすめです。
いま、1ドル114円で円安進行ですが、2TBで39,000円です。買い切りです。
OneDriveの場合、2TBを契約すると合計で年間26,472円のようです。2年で52,944円。
iCloudの場合、2TBは毎月1,300円。年間で15,600円です。2年で31,200円。3年で46,800円。
GoogleドライブもiCloudと同じく2TBは月額1,300円です。

pCloudにはパソコンやMac、Linux、スマホ各機種に対応した自動バックアップ機能があります。これを使えばリアルタイムに同期、ファイル履歴も無料版は1ヶ月分、有料課金すると最大1年分を保存しておいてくれます。バックアップデータはスマホのアプリから中身を確認できるという優れもので、注目の機能となっています。
「それって安全なの?」と不安に思うかも知れませんが、pCloudはスイスのメーカーです。銀行などの関係で個人情報管理規定が厳しく、そういう諸法令に準拠しているため他社ブランドよりその辺はテクニカルに安全性を担保しているようです。通常のデータでも、3つに分割し、それぞれ別の場所にあるサーバにバラバラに保存してあるので、最悪流出しても直ちに解析される心配はまずないそうですよ。

もうひとつ。pCloudはスマホで設定すると、iCloudやGoogleドライブに成り代わって、写真の保管庫に置き換わることもできます。
なかなか優秀で、アプリ内でのプレビューもサクサクで、かつ、スマホから写真消してもpCloud内の写真は消えません。
スマホ容量が厳しい方はこの使い方もおすすめです。

 

バックアップの仕方2:ローカルで保存する

 

外付けのハードディスクやNASなどに保存するなら、AOMEI Backupperがおすすめです。
AOMEIはデータバックアップの専門企業で、Backupperは同社の誇る最上位バックアップソリューションです。
ソフトは買い切りで、ハードディスクの容量さえ確保できれば、際限なくどこまでもバックアップをとり続けることも可能です。

Backupperなら、オンラインバックアップで問題になるようなセキュリティ上の問題は生じません。
またバックアップで必要なほとんど全ての機能を網羅しており、歴史も長いソフトなので不具合も少なく、このソフトを購入すればバックアップ問題はほぼ解消されると思います。
元がサーバ向け、企業向けのソリューションなので、僕が知る限りはこのソフトより上位の選択はないように思います。

Baackupperは用途に応じて幾つかのエディションがありますが、多くの人にとってProfessional版が最適です。
公式では1台用ライセンスなのですが、ダウンロードGoGo!は代理店業務を請け負っているため、当店経由での購入のみ2台用ライセンスを販売しています。6,578円です。

 


バックアップをまるで気にしない方は別として、
一度痛い思いをしたり、何かをきっかけに必要性を認識した方にとって、標準のバックアップでは安心感や信頼感は得られないでしょう。
そんな方は、オンラインでの簡易的なバックアップか、ローカルでの本格的なバックアップを検討してみるのも良いと思います。
ぜひこの記事を参考にして、バックアップの計画を立ててみてくださいね。